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京都音楽舎 ~クラシック~室内楽~演奏依頼

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祐森昌代さん 喜寿のソプラノリサイタル終了

喜寿といえば、77歳。
ですが、祐森昌代さんは、常に前向きな方で、その御歳になられても、日々希望に向かって挑戦Go!!
4月16日ウイングス京都にて、日本歌曲、フランス歌曲、全15曲を、堂々と歌いきられました。
祐森さん独自の感受性あふれる歌唱(Pf.田中弥生)でした。



プログラム選曲も、祐森さんご自身によるものでしたが、その中で、武満徹作曲 谷川俊太郎作詞の「死んだ男の残したものは」という曲は、特に好評でした。

これはベトナム戦争のさなか、反戦歌として、1966年に作られた曲なのです。
まず、谷川俊太郎が、6番までの詩を書いて、その詩を歌詞にして、武満徹に作曲を依頼したものです。
武満徹は、たった一晩で、その詩に作曲して、谷川俊太郎に楽譜を送り返したということです。
そこには、「愛染かつらのように、さらりと演奏してください」と、一言そえられていました。

祐森昌代さんの歌唱は、作曲家の意図に大変沿ったものでした。
多くのお客様が、感動されていました。

谷川俊太郎の詩は、簡潔なのに、すごく沢山の意思を内包しています。
そして、世の中にその詩を、よりよく広めて行くには、やはり音楽の響きの翼が必要だと、感じました。

16日の祐森さんの歌で、二人の芸術家の合作である反戦の心は、しっかりお客様に届いていたと思います。

祐森昌代さん、喜寿おめでとうございました!!
by kyokyopiano | 2010-04-17 23:36
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